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リーダーたちの未来図

ひとつ先の未来を見つめ安全・安心な社会づくりをリードする

セコム株式会社常務執行役員 セコム医療システム株式会社代表取締役会長 布施 達朗 USF 代表理事 諸橋 寛子

セコム株式会社 常務執行役員
セコム医療システム株式会社
代表取締役会長
布施 達朗
USF 代表理事諸橋 寛子

「社業を通じ、社会に貢献する」という企業理念のもと、革新的な技術やシステムを生み出し、人々の「安全・安心」な暮らしをサポートするセコムグループ。セキュリティのパイオニアとして、また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの公式スポンサーとして見据える未来について伺います。

企業のためでなく、社会のためになるのかを考える

諸橋寛子本日はお話を伺えるのを楽しみに参りました。つい先日開催された東京マラソンではスポンサーと警備を担当されていらっしゃいましたね。

布施氏スポーツイベントのセキュリティ対策は、2013年のボストンマラソンのテロ事件をきっかけに、ますます重要課題となっていますから、スポンサーといっても皆さんの安全を守るのが私たちの第一の使命なんですよ。

諸橋あれだけの大きなイベントで、すべての人たちの安全を確保するためには大変なご苦労があるかと思います。いったいどれほどの企業努力と技術革新があるのか、後ほどゆっくりお伺いさせてください。布施会長は現在セコムグループの常務執行役員とセコム医療システム株式会社の代表取締役会長を兼任されていらっしゃいますが、まずはじめに、セコムグループで取り組まれているCSR活動についてご紹介いただけますか。

セコム株式会社 常務執行役員
セコム医療システム株式会社
代表取締役会長
布施 達朗氏

布施氏セコムは安全・安心で快適・便利な社会を実現するために、セキュリティ、防災、メディカル、地理情報サービス、情報通信、保険、不動産の7つの事業を融合させたオールセコムで「社会システム産業」の構築を目指しています。このオールセコムというのが、まさにCSRに関連するのですが、私たちがセキュリティのパイオニアとして培った経験やネットワークを活かして、社会の困り事や日常の不安、さまざまな社会課題を解決する取り組みを行っています。

諸橋事業自体が社会と企業の両方に価値を生み出すCSVでもあり、社会貢献そのものということですね。情報セキュリティなど新たな課題が生まれ、今後ますます御社の強みを活かして創出されるシステムやサービスが必要になってくるのではないでしょうか。

布施氏そうですね。1962年の創業時は、日本にまだセキュリティシステムというものがありませんでしたが、今や無くてはならない社会インフラとなりました。変化の激しい時代において、企業と社会が共に持続的に発展していくためには、常に未来を見据えた社会課題に真摯に向き合っていくことが大切だと考えています。

諸橋未来の社会が抱える困りごとも解決していこうという思いが、セキュリティ事業の枠を越えて人の安全・安心を支える革新的なサービスを作り出す原点になっているのですね。現在はどのような社会課題に注力されていらっしゃいますか。

布施氏「セキュリティ」「超高齢社会」「災害・BCP(事業継続計画)・環境」の3つの分野を社会の重要課題として、オールセコムで新たなサービスの創出に努めています。例えば、「セコム・マイドクタープラス」というサービスがあるのですが、屋内外を問わず緊急対処員が駆けつけるセキュリティ事業と、医療や介護施設との連携を行うメディカル事業、情報通信事業のノウハウを結集して超高齢社会を支えていこうというのがオールセコムの取り組みです。

諸橋オールセコムと聞くだけで心強い感じがしますね(笑)。

布施氏ありがとうございます。セコムなら安心と思っていただけることは、実は私たちのCSR活動のもうひとつの柱でもあるんですよ。先ほどからご紹介している社業を通じて社会課題の解決を目指す取り組みを攻めの「戦略的CSR」、企業として社会から信頼を得るためのコンプライアンスやリスクマネジメントなどの取り組みを守りの「基盤的CSR」としています。

諸橋攻めでは新たなサービスを、守りでは信頼をつくるということですね。事業が社会貢献に直結している御社では、コンプライアンスという言葉が定着する前から自然と遵守されていらしたのではないでしょうか。

布施氏そうですね、私たちにしたら何を今さらと言う感じです(笑)。コンプライアンスなどと声高に叫ばなくても、してはいけないことは誰にでも分かるじゃないですか。それでも会社や個人をよく見せようとして法令違反が起きてしまったときに、企業が失うものの大きさは計り知れません。特に「セコムがいれば安心」という存在であり続けなければならない私たちにとっては、絶対に裏切らない、嘘をつかないということがとても大事なんです。社内に創業者の飯田亮の理念や考え方をまとめたハンドブックがありまして、その中に企業にとってではなく社会にとって正しいかどうかを判断して進もうという「正しさの追求」という言葉が記されています。要するに当たり前のことをきちんとやろうということが、すべての行動原理の基盤になっています。

諸橋一人一人の社員に企業理念が息づいていれば、会社規模が大きくなっても軸がぶれないということですね。現在、社員数はどのくらいいらっしゃるんですか?

布施氏グループ全体で約59,000人(2016年12月現在)です。どんなに規模が大きくなっても会社を支えているのは人ですから、質の高い人材教育にはとても力を入れています。創業当時から「お客様の鍵をお預かりするということは、命をお預かりすることだ」という理念が強く息づいて、社員たちは常に緊張感をもって業務に取り組んでいます。それでも人間ですからミスが全くないわけではありません。それを限りなくゼロに近づける技術革新との両輪が私たちの強みですね。