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アスリートからの伝言

自分から行かなければ、何も始まらない

バスケットボールを通じてたくさんの人と出会い助けられてきた。肩の怪我でフェニックスにリハビリに来ていたソフトバンクホークスの斉藤和巳投手もそのひとりだ。「カズ兄とガッさんと呼び合う仲なんですよ。リハビリの姿だけではなく、その熱い人柄にすごく刺激を受けました。わたしが左手首を骨折したときにも、もとの10には絶対戻らなくても、その分右手を強化したり、左手のリハビリに励めば11とか12にパワーアップできるんじゃないかというポジティブな考え方を教えてくれて。普通は10がだめなら8か9でって考えるじゃないですか。でもカズ兄は違うんですよ(笑)」

「バスケットボールをしていなければこんなにたくさんの出会いはなかったと思います。中国やアメリカに行けたものバスケットの力ですね。でも誰かに出会うためには勇気を出して自分から行かなくてはダメですね。不安と期待が半々のときはまずは挑戦してみなくちゃ。そういう時はバモス!と唱えれば大丈夫ですよ(笑)」

中国から帰国したばかりの今季はJXでの登録をしていない。今は毎年一回行っている、まっさらな大神雄子にリセットする時期なのだという。「今後のことはまだ何も決めていません。国内外問わずプロとして自分が今後バスケットをやるのか、やらないのか、また続けていくなら、どんなプレイスタイルを求めていくか、心も身体もすべてにおいてリセットをして、もう一度自分を見つめ直すときだと思っています」

今のところはっきりしているのは、JXのアプレンティスコーチとしてコーチングの勉強を始めること。「選手であることと同時にコーチングの勉強をすることで、今後に活かせる何かを改めて学ぶことができると思っています」このインタビュー後に開催されるUSF Sports Campではゲスト講師として参加する。「子どもたちには、まずバスケットの楽しさを伝えたいですね。それにはシュートを決める喜びを体験してもらうのが一番。子どもたちにとってあの高さのシュートを決められたら最高に嬉しいじゃないですか。最初はスタイルなんて全然気にしなくていい。楽しい!できた!と感じる時間を作ってあげたいですね」

バスケットに限らず何かスポーツを始めるときは、とにかく好きになることが大事だという。「好きになれば自然に向上心や興味がわいて没頭できる。没頭できることに出会えるってとても幸せなことだから、自分の経験を踏まえて子どもたちにはそういうアドバイスができたらいいなと思っています」将来の夢は指導者になること。「いつか大好きな漫画ONE PIECEの麦わらの一味みたいなチームを作って、熱い指導者になりたいです(笑)」

プロバスケットボール選手大神 雄子(おおが ゆうこ)

1982年10月17日、山形県生まれ。
今季はJX-ENEOSサンフラワーズの
アプレンティスコーチとして活動予定

バスケットの指導者であった父の留学先アメリカで小学校2年生のときにバスケットボールを始める。
全国中学大会で準優勝、桜花学園高でインターハイなど通算7冠を達成する。
01年JOMO(現JX-ENEOSサンフラワーズ)に入団、04年アテネ五輪にチーム最年少として出場。
07年日本人女子選手として初となるプロ登録、08年強豪フェニックス・マーキュリーで日本人2人目のWNBA選手となる。
13年のアジア選手権では日本代表のキャプテンとして43年ぶりの優勝を果たす。
2013年11月中国女子プロリーグWCBA山西フレームに合流し優勝。
14年3月に帰国し今季はJX-ENEOSサンフラワーズのアプレンティスコーチとして活動予定。
ポジションはポイントガード。