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リーダーたちの未来図

車もスポーツも人々の心と生活を豊かにする

ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社<br>代表取締役社長マグナス・ハンソン USF 代表理事 諸橋 寛子

ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社
代表取締役社長
マグナス・ハンソン
USF 代表理事諸橋 寛子

スポーツを通じて、日本の子どもたちや日本社会に対しての取り組みを行うジャガー・ランドローバー・ジャパン(以下JLR)。英国を象徴する2つのブランドからなる自動車メーカーとしてのコーポレートビジョン、また、日本における車を通じた豊かなライフスタイルについて、ジャガー・ランドローバー・ジャパン 代表取締役社長マグナス・ハンソン氏自にご身の子どもの頃のお話を交えながらお伺いします。

車を通して伝えたい「エモーショナルな価値」

諸橋寛子本日はよろしくお願いいたします。2013年に日本のジャガー・ランドローバー・ジャパンの社長に就任され7年ほど経ちますが、日本に来る前と後で、日本に対する印象や、日本での生活でイメージしていた事との違いなどはありましたか?

マグナス・ハンソン氏日本も、日本の文化も本当に大好きで第二の故郷だと思っているほどです。長い歴史を通して素晴らしい価値観を持っているし、人は素敵だし、国が成長するための多くの要素を持っていて、本当に住み良い場所だと思います。 私はスウェーデンで育ちましたが、母は日本人です。なので、日本には親しみがありましたが、就任するまでは日本に住んだことがありませんでした。実際に生活してみて良い意味で驚くことが沢山あります。 一方で、日本は非常に伝統的な国なので、世界の急激なグローバル化が進む中で、新たに挑戦しなければならないこともあるのだろうと思います。社会は予想以上に早く変化しています。例えば、仕事における女性の活躍の推進や、企業や政治へ女性が参入することは、本当に多くの段階を踏みながら、ここ5~10年で急激に変化しました。まだまだ課題はありますが、とても前向きな発展だと思います。これ以外にも多くのことが、とても目まぐるしく変わっています。

ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 代表取締役社長
マグナス・ハンソン氏

諸橋ジャガー・ランドローバーはジャガーとランドローバーの2つのブランドを展開されています。御社の企業理念と、それぞれのブランドの特徴や魅力についてお聞かせください。

マグナス氏ジャガー・ランドローバーは一つの企業ですが、英国を象徴する二つのブランドから成り、それぞれの歴史や背景は全く異なります。ジャガーは90年以上前に設立されました。ジャガーのビジョンは極めて明確で、"スポーティでありながらエレガントでラグジュアリーな自動車"という究極の組み合わせを創り出すことです。ブランド名である"ジャガー"は動物のジャガーの美しさ、力強さ、機敏さ、優雅さにインスパイアされたものです。ジャガーのビジョンは90年以上変わらず受け継がれています。 一方、ランドローバーは全く異なる背景を持っています。ランドローバーは第二次世界大戦後に設立されました。第二次世界大戦中、イギリスは日本と同様に極めて甚大な影響を受け、道路のコンディションは非常に悪く、どこに行っても壊滅状態で、ぬかるみだらけでした。しかも、深刻なスチール不足だったことで、アルミニウムを自動車の製造に使用するアイディアが生まれたのです。また、道路のコンディションが悪くてもどこへでも行ける、それがランドローバー誕生の背景です。それ以来、ランドローバーはアルミニウムボディを採用したSUV(スポーツ用多目的車)のオフロード車の専門メーカーとして、独自の地位を確立しました。ランドローバーは設立当初からSUVだけに特化した唯一の存在です。

USF 代表理事 諸橋 寛子

諸橋2013年には「責任あるビジネス大賞」の 大賞を受賞されています。"サステナビリティ"は御社の経営戦略でもあり、持続的な未来の実現を目指し取り組まれているそうですが、「日本における車のある豊かなライフスタイルの実現」について、御社としてどのようにお考えでしょうか。

マグナス氏シンプルに考えた時、車は2つのタイプに分かれます。一つはA地点からB地点、C地点へ行くための、純粋な移動手段としての車です。もう一つは、エモーショナルな意味合いが存在します。それは感情であったり、わくわくさせる車であったり、運転することの楽しさであったり、人間の心理的な部分です。格好いいものや美しいもの、誇りが持てるもの、趣味として楽しめることに対して感じられるものです。そして、それこそが生活の豊かさだと考えています。 常にエモーショナルな価値を感じることが、私たちが車を通して伝えられることだと思いますし、そうして人々の生活の質に影響を与えたいと思っています。

諸橋ジャガーとランドローバーは、それぞれのブランドで、トップアスリートをサポートされていますね。例えば、ジャガーであれば、テニスプレーヤーの錦織圭さんやゴルフプレーヤーの上田桃子さん、ランドローバーであれば、ラグビープレーヤーの田村優さん、元日本代表キャプテン廣瀬俊朗さんやゴルフプレーヤーの藤田寛之さん。 このように、スポーツをする人たちにおいて車は、どういうものだとお考えですか?

マグナス氏人々の生活の質の話に戻るのですが、スポーツを楽しむ人々にとって車はすごく自由なものだと思っています。格好いい車は、乗っているだけで楽しくなりませんか?そして同時に、安全と時間を確保し、ストレスを軽減し、快適な状態で移動ができます。そういった面で、人々の生活の質に良い影響を与え、スポーツを楽しんで欲しいのです。



ラグビーは誠実なスポーツ

諸橋ジャガー・ランドローバーでは、スポーツ自体の支援もされています。例えば、ランドローバーであれば、去年ラグビーワールドカップ2019でワールドワイドパートナーを務められました。前々回のワールドカップから3回連続とのことですが、ランドローバーとラグビーのつながりはどのような経緯があったのでしょうか。

マグナス氏ラグビーが世界的に人気になったのは最近の事ですが、その伝統は古くから及んでいます。そうした歴史を考えたとき、ランドローバーとラグビーは自然とフィットします。いずれもイギリスを起源としていること、そして、屋外であり、泥臭さがありながら、常に高い誠実さを持ち合わせ、試合の質が極めて高いことです。 ラグビー選手の振る舞いは極めて誠実で、試合に対してチームとしての価値を大切にしています。それは、ランドローバーのブランド価値と合致します。 ランドローバーは実直に車を製造し、時代の流れに乗って突然SUVを製造し始めるような打算的な経営戦略ではありません。ランドローバーのDNAの根幹はオフロードのSUVにほかなりません。ランドローバーとラグビーは、誠実さと深いルーツがあるという点で共通し、そして、ホームカントリー(イギリス)で始まったラグビーとのコラボレーションは、世界に広がっています。 オリンピックやサッカーワールドカップの歴史に比べれば、ラグビーワールドカップはまだ始まったばかり。ランドローバーは早い段階でグローバルパートナーの一つとして繋がり、草の根レベル、トップレベル、クラブチームレベル、特定の国にも広がっています。また、パラスポーツとしてのラグビーや女子ラグビーなど、より新しい形にも挑戦をしています。

諸橋7人制ラグビーですね。

マグナス氏 その通りです。近年の新しいタイプのラグビーです。

諸橋大変興味深いお話です。ただ実は私は、3年前まではラグビーの試合を一度も見たことがなくて...。

マグナス氏それは日本人では当たり前のことだと思いますよ(笑)

諸橋日本がワールドカップ出場を決める前、今から3年ほど前にラグビー団体のサポートを任されたことがありました。その時に試合を見るまで、ワールドカップも何がすごいのかわからなかったんです。けれど、実際に試合を観戦して、熱狂してしまいました(笑)!おっしゃるように、凄くエレガントなスポーツですね!

マグナス氏ゲーム自体は激しいけれど、ラグビーは紳士・淑女のスポーツです。ルールを重んじ、審判に抗議することもなく、スタンドで乱闘が起きることもありません。それは、選手だけでなくファンの振る舞いも含めて、全てにおいて、誰もが常に高い誠実さを持っているのがラグビーなのです。



スポーツは子どもの夢を育てる

諸橋今では、子どもたちも含め、日本の人々が真のラグビーがどのようなものかを知り、そしてJLRがラグビーを支える企業であることも広く知られるようになりました。JLRでは、大会の支援だけでなく、今回のワールドカップ期間前後に日本全国の子どもたちに対して、ラグビー体験会の場を提供されたと聞いています。子どもたちが、スポーツに触れる機会を作ることも大切になさっていますね。

マグナス氏スポーツを楽しむということは、スポーツに参加することがとても重要なことだと感じています。ワールドワイドパートナーとして、ラグビーを通して子どもたちがスポーツに参加する機会を提供できるよう、これからもスポンサーシップを深めて行きたいと思っています。 また、ラグビー以外にも、テニスではウィンブルドンとの関わりを通して、プロのテニスプレイヤーを目指そうと、夢を持つ子どもたちをサポートする取り組みを行っています。 子どもたちにとって、夢を抱くことはとても重要です。例えば、Road to Wimbledonの取り組みは、「夢とは何か」を明らかにしたものです。その夢は、成長と共に続いて行きます。だからこそ、このような取り組みは意味のある深いパートナーシップであると思いっています。そして、さらには、スポーツに参加しない子どもたちの増加という社会問題に貢献する役割も担っていると考えています。

諸橋素晴らしい取り組みです。今後、スポーツを通じた子どもたちへの活動について、どのような構想をお持ちですか?

マグナス氏まずは、現在の取り組みを継続し、子どもたちへのスポーツの取り組みを進めたいと思っています。